会長メッセージ

静岡県森林組合連合会 代表理事会長

新年あけましておめでとうございます。

依然としてコロナウィルスに翻弄され続けていますが県森連の行う各種事業に対してご協力をいただき心から感謝を申し上げます。

今年も県森連の主要事業である市売りをはじめ、森林環境譲与税を活用して森林所有者の森林管理の意向調査や森林現行調査を行い、放置森林の適正管理につなげてまいります。このほか森林所有者の高齢化、不在村地主の増加などによる森林境界の不明確化を防ぐための地籍事業、林産部隊による立木の伐採・搬出、現場技能者の育成、全国森林組合連合会からの委託事業、県産木材の販売促進、台湾・ベトナム等への輸出促進などに取り組んでまいります。

施設に関しましては、昨年完成した天竜事業所が県の知事表彰制度【ふじのくに木使い建築施設表彰】において応募総数二十三点のうち最優秀賞を受賞いたしました。設計担当・長谷守保建築計画、施工業者・中村建設(株)に対しまして改めて御礼申し上げます。

一方、伊豆市大平に設置する中間土場も伊豆市はじめ関係機関のご協力をいただき一月十七日竣工の運びとなりました。この施設はAIの導入、産学官とのコラボレーションなどの先進的な取り組みとして,山元から川下までの木材流通に係る情報の集積拠点となるべく【FAOIプロジェクトによるデジタル林業戦略拠点の構築】と題し産学官が参加するプロジェクトを推進してまいります。伊豆地域の森林管理署、森林組合、林業事業体はじめ原木を取り扱っている皆様方に伊豆地域の林業の中枢としてご利用いただきますようお願い申し上げます。

一方で、昨年の台風十五号がもたらした大雨の影響で林産業にとって生命線である林道の災害が県中西部のいたるところで発生いたしました。県、静岡・浜松両政令市はじめ関係自治体において迅速な復旧がなされることを願うばかりです。

さて、昨年の決算はおかげさまで高収益を上げることができました。輸入材の不足による県産丸太の販売価格の高騰が大きな要因と思われますが、これとて一過性のことであり県森連としてより多くの原木の集荷に努め販売することが安定した連合会の運営に繋がると考えます。県内森林の林齢構成は高齢級化し皆伐が進まない現実を考えると将来に不安を覚えざるを得ません。県の皆伐促進策とも連動しながら県下二十森林組合ともタッグを組んで、経営計画等を通じ皆伐促進に努めてまいります。そしてこのことを契機として県産材の利用範囲がますます拡大することを願わずにはいられません。また、SDGsが声高に叫ばれるようになりCO2削減対策とあいまって、森林・林業への期待の高まりを感じています。森林・林業の発展には組合の組織の充実が不可欠であり組織力強化のため県と一体となって補助制度の拡充、事業を進めてまいります。引き続き職員の募集を継続しながら一丸となって頑張ってまいります。

今年一年が森林・林業界にとって明るい展望が開ける年になることを祈りつつ新年の挨拶にかえさせていただきます。

 

令和五年一月吉日静岡県森林組合連合会 代表理事会長

中谷多加二

comrade    -同志とともに-

静岡県森連と森林組合

静岡県森連とは、その名のとおり静岡県の森林組合の連合会です。
森林組合は、市町村ごとの森林組合、都道府県ごとの県森林組合連合会、そして全国森林組合連合会の三段階で構成されています。静岡県森連は全20の森林組合で構成されています。各森林組合と手を取り合って、静岡県の林業を活性化し豊かな森林資源を循環利用していきます。

 

組織の全体図

 

プロフィール

組織名 静岡県森林組合連合会
代表理事会長 中谷 多加二
事業内容 木材流通・販売、森林組合指導、地籍調査、購買事業、木材利用促進活動など
設立 昭和16年11月6日
出資金 24,336万円
本部 〒420-8601
静岡県静岡市葵区追手町9番6号県庁西館9階
事業所 静岡事業所(〒421-1121 藤枝市岡部町岡部2047‐2)
天竜事業所(〒434-0012 浜松市浜北区中瀬8100)
富士事業所(〒417-0801 富士市大渕6978‐1)
職員 総務部 総務課 4名
総務部 指導課 5名
環境税推進室 1名
事業部 天竜事業所 11名
事業部 静岡事業所 8名
事業部 富士事業所 7名
事業部 木材流通課 3名
系統部 調査課 4名
系統部 購買課 2名
系統部 林産課 4名
乾燥木材加工センター(出向) 4名
沿革 昭和16年11月  静岡県森林組合連合会設立認可
昭和32年 5月  静岡木材共販市場第1回原木入札会開催
昭和37年10月  天竜木材共販所(後に天竜営業所)開設
昭和42年 4月  指導課を新設
昭和49年 8月  県森連本部を県庁西館9階へ移転
昭和53年 3月  岡部協業センター(後に静岡営業所)落成
昭和54年11月  富士木材センター開設
平成 2年 2月  機械対策部設置 高性能林業機械導入 林産事業開始
平成 8年 4月  機械管理センター竣工 林産課を設置し林産事業を開始
平成13年12月  しずおか優良木材供給センター設立総会
平成18年 2月  SGEC分別・表示管理認証(COC)取得
平成18年 6月  全森連委託 緑の雇用育成研修を実施(毎年実施)
平成21年 4月  乾燥木材加工センター竣工
平成22年 7月  地籍調査事業実施開始
平成23年 9月   静岡県委託 ビジネス林業展開支援事業実施
平成25年 1月  静岡県委託 森林施業プランナー育成加速化事業実施
平成27年 3月  静岡事業所第一土場拡張
平成27年 4月  ㈱ノダ合板への原木供給開始
平成30年 7月  県森連 機構改革

 

組織図